医療ツーリズム事業

循環器疾病治療

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循環器

循環器は、心臓から体の各部まで血液を運んだ後、再び心臓まで戻る経路で血液を循環させています。この仕組みは心臓とそこに繋がった血管によってなされています。すべての細胞は、その活動のために酸素や栄養分を必要とします。また二酸化炭素等の老廃物を細胞から除去する必要があります。血液はすべての細胞とこれらのやり取りをしているのです。

循環器の主な疾患

循環器の病気は、心臓の病気(虚血性心疾患、弁膜症、心筋症、不整脈)、血管の病気(大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症)、高血圧症の3つに分けられます。

最新治療法ピックアップ

経皮的冠動脈形成術(PCI)/動脈形成術(PTA)

動脈が狭くなったり、完全に詰まっている血管を広げる治療法です。また心臓の表面を走っている冠動脈という血管が狭窄・閉塞をきたすことにより、心臓の筋肉に十分な血流が行き渡らないために起こる狭心症や心筋梗塞の治療として最も重要です。
この治療法はカテーテル治療とも呼ばれています。

カテーテル治療は、もともとカテーテル検査から発達した治療ですので、外科的なバイパス術と比べると、患者さんの体にとっては負担の少ない治療です。しかも狭心症の治療ではバイパス手術と同様の効果が得られるので、特に高齢の方等には良い治療法です。

STEP.01
先端にバルーンがついたカテーテルを血管が狭くなっている部位まで進め、その部位でバルーンを膨らませた後、カテーテルを抜き取る。
STEP.02
ステントと呼ばれる金属でできた網状のチューブがついたバルーンカテーテルを血管が狭くなっている部位まで進める。
STEP.03
バルーンを膨らませるとともにステントも広がる。
STEP.04
ステントが十分に広がったら、バルーンをしぼませ、ステントだけを留置して、カテーテルを抜き取る。

日本心臓手術の新時代、手術支援ロボット・ダヴィンチ(da Vinci Surgical System)での手術

通常の心臓手術では、胸の中央を15~20センチ程度メスで切ります。この際に胸の中央にある骨(胸骨)も一緒に切ってしまうため、術後にこの骨がくっつくまでに6週間かかります。また、縦隔炎等も起きる可能性があります。傷の範囲が大きいと、それだけで身体への負担も大きくなり、回復が遅くなります。

手術支援ロボット“ダヴィンチ”

ダ・ヴィンチでの手術は、一般の開胸手術に比べて身体的、精神的な負担が軽減される上、手術後の日常生活の面でもメリットがあります。

ダヴィンチ(da Vinci Surgical System)は、1990年代に米国で開発され、1999年よりIntuitive Surgical社から販売されています。
小さな創から内視鏡カメラとロボットアームを挿入し、医師が3Dモニターを通して術野を目で捉えながら、実際に鉗子を動かしている感覚で手術を行います。

傷口(手術痕)が小さい

一般的な心臓手術は胸骨を切り開いて行いますが、ダヴィンチ手術は患者さんの皮膚を1~2cmの幅で数カ所切開し、そこから鉗子を挿入して行います。

術中の出血が少ない

開胸手術と比較すると極めて少ない出血量です。

術後の痛みが少ない

小さな傷口を開くだけなので、術後の疼痛が軽減されます。

早期退院が可能

傷口が小さいため、術後の体力回復が早い傾向にあります。手術後3日で退院できるケースもあります。

手術動画

自己心膜を使用した大動脈弁形成術の様子です。
ご注意:実際の手術映像が掲載されていますので、気分の悪くなる可能性がある方はお気をつけください。

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